視聴コーナー
You Tube浜田真理子公式チャンネル
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コンサート情報
■浜田真理子 TOWN GIRL BLUE
2017/4/13(木)
Billboard Live TOKYO (東京都)
[出演]
浜田真理子/Mariko Hamada(Vocals,Piano)
服部正美/Hattori Masami(Drums,Percussions)
加瀬達/Toru Kase(Bass)
檜山学/Manabu Hiyama(Accordion)
[一般発売]
2017/2/21(火)10:00〜

■うたの女子会
浜田真理子〜畠山美由紀〜市川愛コンサート
2017/6/4(日)
高松オリーブホール (香川県)
[一般発売]
2017/3/1(水)10:00〜

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加川良さんが亡くなった。

良さんのことを知ったのは今から25年ほど前。松江の、今となっては伝説のライブハウス、ビーハイブで。ビーハイブに行くお客にはいろんな年代の人がいたけれど、ジャンル的に言えばフォークとブルースの愛好者が多かった。フォークブームから少し遅れて生まれたわたしはほとんど知らず、そこに通うギターを持った若者たちや、マスターや、おじさんたちからたくさん教わった。

わたしが通い始めたころ、ビーハイブのみんなは良さんに恋をしていて、夜毎に良さんのアルバムを流しては、うんちくを語ったり、歌ったりなんやかやしていた。ビーハイブは誰かがいいよと持ってきたCDをみんなで聞いて、みんなが好きになる場所だった。(それは、エリック・クラプトンだったり、トム・ウェイツだったり、ピンク・フロイドだったり、中川イサトさんだったり大塚まさじさんだったりした)ちょうどその頃は良さんブームで行くたびに良さんのアルバムが新旧順繰りにかかっていた。

わたしは良さんの声が好きだった。倍音がびんびん響いて、深くて、本物の歌を歌う人の声だと思った。「こんばんは。加川良です」というだけで、もうチケットを買った甲斐があるような声だった。「オーマイダーリン」と歌われると死にそうに胸がどきどきした。それから「教訓T」にはびっくりした。こういうことを歌ってもいいのだなと。男女の好きや嫌いを歌うことが歌だと思っていたわたしは世界の裏側にもうひとつ世界を発見したみたいな気持ちになった。

良さんはビーハイブに何度もライブに来ていた。あの屋根裏部屋みたいな狭い店で、わたしは番長の修ちゃんとカウンター席に並んで良さんを何度か見た。その他、森林公園のチャペルでコンサートをされた時も見に行ったし(この時はオープニングアクトの修ちゃんの気合入りまくりのステージが長すぎて良さんが曲数を減らさねばならなくなり、みなの心の中が炎上した。)雲南市のどこかで(場所は忘れたけど)野外で演奏されたときも見に行った。あれは野球場だったせいか、ベンチをステージにしつらえた場所にジュースの自動販売機が煌々と光っていて、変わった舞台だなと思っていたら案の定「いろんなところでライブをするけど、こういう場所は初めてだ。手作り(コンサート)にもほどがある」と言って笑わせた。自動販売機の横で歌う良さんはものすごくかっこよかった。

直接お話をしたのは数回しかない。でも、良さんはわたしの中ではとてつもなく大きな人だった。わたしもいつか良さんみたいに「こんばんは」というあいさつだけでお客の胸がつぶれるような歌い手になりたいと思っていた。もう会えないと思うとさびしい。もうあの歌が聞けないんだと思うと、もっとライブに行けばよかったと悔やまれる。悲しい。悲しい。いのちは一つ。人生は一回。オーマイダーリン。

さようなら。心よりご冥福を祈ります。
                            浜田真理子
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2017-04-05 18:23 この記事だけ表示   |  コメント 1